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産後に腰痛、骨盤痛が起こり、痛みが長期化する人がいるが、
一般的には3か月程度で痛みが消失することが多いようだ。
その長期化する要因について調べた研究がこちら。
堀邉 佳奈, 北垣 和史, 伊佐 常紀, 松田 直佳, 青田 絵里, 小野 玲（2021）
「産後女性における睡眠障害が慢性腰痛骨盤痛の持続に与える影響」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_12005/_pdf/-char/ja
これによると出産歴や産後4か月目の痛みの度合い、BMIなどよりも
睡眠障害の度合いが産後10か月の痛みの強さに関連した。
一般的にも睡眠障害は慢性痛の要因になるが、
産後の痛みにも関連することがわかった。
産後は子供が夜中に何度も起きるなど睡眠障害が起こりやすいが、
産後2年経っても睡眠障害を抱えている人も少なくない。
日中、子供の相手をして自分の時間が取れないことから
夜中に起きている時間が伸びていることも予想されるが、
睡眠時間を削る事が痛みの慢性化を招くことを知っておこう。
また、睡眠不足は免疫機能の低下や感情のコントロールにも影響を与え、
ちょっとしたことでもイライラしやすくなる。
そのイライラによって交感神経が優位になることや、
自己嫌悪に陥るときのストレスも
痛みが治りにくくなる原因になるだろう。
産後に十分な睡眠をとる事は難しいが、
睡眠が重要である事を知って、
積極的に睡眠時間を確保する必要があるだろう。
産後のケアとしてストレッチや体操、ヨガ、骨盤矯正などを受ける人も多いと思うが、
それだけでは痛みに対して効果は出にくい。
生活習慣を整えるように意識してみよう。
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