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うみがめ整骨院です。
山崎裕起、浪本慎也、中林幹治(2016)
「腰痛症の体幹筋力~骨盤傾斜の違いによる検討~」
(第52回 日本理学療法学術大会 抄録集)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2016/0/2016_0302/_pdf/-char/ja
(参照2021.5.24)
「腰痛の改善に体幹の筋力が重要」
と言われることが多い。
個人的には
「筋力があるか」
ではなく、
「筋肉を上手く使えているか」
が重要だと考えている。
今回参照した論文は
・体幹の筋力が腰痛に影響を与えているのか?
・骨盤の角度(腰が丸まってるか、骨盤の位置が正常か)
によって体幹の筋力に違いはあるのか?
・腹筋と背筋のバランスは?
という事を腰痛の人からデータを取って研究している。
研究でわかったことを大雑把に言えば、
①腰が丸くなっている人には高齢者、背が低い人が多い
②骨盤が正常な方が腹筋、背筋ともに筋力の平均値が高かった
(年齢的問題を考える必要がある)
③骨盤の角度と腹筋と背筋のバランスは関係なかった
④骨盤の角度と足の柔軟性、足の伸び具合に関係は無かった
という事が調査でわかったらしい。
それをふまえると
骨盤の角度と体幹の筋力、
足の柔軟性には関係がないことがわかった。
①②の結果から単純な体幹の筋力の強さでは
腰痛の改善に繋がらない可能性が高いと考えられ、
③の結果から
「腹筋と背筋のバランスが悪いから腰痛になる」
というのは間違いである可能性が高い。
④に反して
骨盤の施術によって
足の柔軟性や体幹の力が強くなったことを
患者自身が感じることが多い。
この事から考えると
骨盤の位置が重要なのではなく、
骨盤の動きが柔軟になる事で
上記の変化が起こっていると私は考える。
この研究を参考にすると
一般的に病院のリハビリや整骨院の施術でありがちな
「腰痛に筋トレ」や「腰痛に姿勢矯正」
だけでは十分とは言えないように思う。
腰痛が中々治らないという人は
今受けている治療にプラスして
柔軟性を出すための施術やセルフケアを
担当している人と相談する必要がありそうだ。
自分の体を治すために
担当の人と相談してみよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201