福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ整骨院です。
肩の痛みの原因が気になる人は多いと思います。
肩の痛みには肩の治療、施術が必要というのは間違ってはいませんが、
肩の状態だけが肩の痛みを引き起こしているわけではありません。
痛い部分をパーツとしてとらえるのではなく、
「その人の状態がどうなっているのか」という事を
考える必要があります。
肩だけじゃなくて姿勢や他の場所も施術するといった
運動器(筋肉、関節、骨など)にとどまらず、
持病の有無、精神状態など
精神的な疲労や内臓などの疲労も体の痛みに関与します。
全てを見抜けるわけではありませんが、
その視点も持って内科や整形外科などへの受診も考える必要があるでしょう。
かなり前の論文ですが、
施術する人も知らない人がいるので
姿勢は関係ないと肩だけの施術にこだわっていたり、
原因は姿勢だと姿勢にばかりこだわっていたりします。
現状の施術で症状が全く変わらないのであれば、
別のアプローチも考える必要があるでしょう。
岡部敏幸、平出孝、大里旬美、鈴木寿美子、中村滋(1998)
「肩関節周囲炎と足部との関係-足位と姿勢との関連-」
(第33回日本理学療法学会誌)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/1998.25.2/0/1998.25.2_329/_pdf/-char/ja
(参照2021.6.12)
この論文では
1.肩関節周囲炎の人は痛い肩と同じ側の足首が固く、内側に動かしにくいかった。
2.その足首を調整し、左右差を無くすと肩関節の可動域が顕著に改善された。
3.足首がこの状態の人は同じ側の方が下がり、体が傾く。
4.肩の施術には肩以外もみる必要があるだろう。
という事が書かれている。
もちろんすべての肩関節周囲炎が足首で改善されるわけではないだろう。
だが、足首で肩が改善される例もあるという点は
施術をする時に考える必要がある。
重藤隼人、米谷 俊輝,奥口 琢也,長原 佳世,大木 麻実,渡邉 晃久(2014)
「罹患側とは反対側への介入で疼痛抑制効果はあるか―対側の肩甲上腕関節牽引による即時効果―」
(第49回日本理学療法学術大会抄録集)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1611/_pdf/-char/ja
(参照2021.6.12)
また、こちらの論文では
痛みのある肩と反対の肩に対して牽引治療を行った際に
可動域は変化しなかったが、
痛みが改善されたことについて書かれている。
この二つの論文が絶対的に正しいとは言えないが、
体の痛みに対しての施術は全人的に考える必要があり、
痛い部分だけの施術というような
局所的視点では視野が狭すぎると言えるだろう。
自分が受けている治療や施術が
患部のみにとどまっていないか考えてみよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201