福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ整骨院です。
交通事故の痛みが取れにくいことは周知の事実だと思いますが、
身体的側面に注目した物がほとんどだと思います。
痛みの定義にあるように
痛みには心理的側面も多分に関与するので
どちらか一方だけのアプローチでは不十分でしょう。
↓痛みの定義
国際疼痛学会公式日本語訳
要約すると
「損傷の有無にかかわらず不快な感覚と情動を合わせて痛みとして感じている」
というような感じです。
「思い込みで痛い」という事ではなく、
確かな痛みがあっても必ずしも機械で測定できるわけでもないし、
機械で測定した数値上、同じ強さの痛みであっても人によって痛みの感じ方が違う。
というような感じです。
交通事故の痛みが長引く理由について簡単にまとめたものは
何度か書いたことがあるのでそちらを参考にしてください。
ようやく本題に入ります。
1.ストレスが強い
ストレスによって交感神経が優位になると
・筋肉が固くなる
・血管が細くなる
などの理由から循環不良が起こります。
損傷を治すための物質は血液が運んでいるので
循環不良が起こると治りにくくなります。
ストレスは痛みによるストレスと
「交通事故に合った」というストレスがあります。
痛みによるストレスは
・痛くていつも通りにできない
・痛くて動けない
など、
痛みを起因にして起こるストレスです。
「交通事故に合った」というストレスは
加害者であれば
・大変なことをしてしまった
・申し訳ない
というようなストレスです。
被害者であれば
・怪我をさせられた
・他人の不注意で自分が損をした
というようなストレスが生まれます。
もし、
・筋トレのし過ぎで腰痛になった
・自分の不注意で怪我をした
とするのであれば、
痛みによるストレスがあっても、
「まあ自己責任だし」と思えますよね？
交通事故など何かの被害者になった場合、
痛みを感じるたびに
・アイツのせいで
・事故のせいで
・自分は悪くないのに
というような気持ちになります
このように交通事故の場合は
ストレスになるものが多く
・痛みが強くなる
・治りにくくなる
というような
不都合な状態に陥りやすいです。
2.恐怖回避思考、恐怖回避行動
恐怖回避思考は
「治らなかったらどうしよう」
「これ以上悪くなったらどうしよう」
というような恐怖からそれを避けるために
・動かすと痛いから動かさない
・安静にした方が良いから動かない
というような行動を過剰に行ってしまう思考、行動を言います。
簡単に言えば
「痛いからってかばいすぎる」
という事です。
治すためにある程度の安静は必要ですし、
かばう事が必要な場合があります。
ただし、前提条件として
安静については
「動いてはいけないレベルであれば入院させられている」
という事を考える必要があります。
日常生活においては症状の強さによっては
スポーツのような負荷の大きいものは避けた方が良いですが、
基本的に無理のない範囲で動いた方が良いでしょう。
痛い部分を無理矢理動かす必要はありませんが、
必要以上に安静にしないように注意する必要があります。
次に「かばう」という事については
基本的に自分の意志でかばう必要はありません。
かばおうとしなくても
体が自動的に適切な分かばってくれています。
腰痛や膝の痛みであれば
「股関節を内側にねじって固定する」
という事を無意識に行っており、
そうすることで腰や膝を固定し、
動かしすぎないようにしています。
体の防御反応として適切な「かばい方」を行っていますが、
自分で意識的にかばおうとすると必要以上にかばってしまいます。
そうした結果
・体の他の部分に負担がかかり過ぎて痛める
・患部を動かさな過ぎて固くなる
などが起こりやすくなります。
腰痛ガイドラインでも
恐怖回避思考は症状を慢性化させる原因とされています。
腰痛ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf
「恐怖回避思考が慢性化の原因になる」
という事は
「恐怖回避思考があると症状が改善されにくく、長引く」
という事です。
ただでさえ長引きやすい交通事故の負傷に
恐怖回避思考まで合わされば
症状が長期化することは目に見えています。
自分の体の防御機能を信じて
必要以上に自分でかばわない様に注意しましょう。
以上が交通事故の痛みが長引く心理的要因です。
他にもあるかと思いますが、
早く治すためにも一つずつクリアしていきましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201
