福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ整骨院です。
高齢になると転倒などで背骨の圧迫骨折をしてしまう人が多いです。
骨粗しょう症によって骨がもろくなっているため、
骨折しやすくなるという事が言われています。
最近では「いつの間にか骨折」という言葉も流行るほどに
高齢者の骨折件数は多いのでしょう。
骨折が治るためには、
骨折した骨の骨折面が接触していることが必要です。
単純に紙などに接着剤をつけても
くっつけたいもの同士が接触してなければ
くっつくことができないのと同じです。
そのため、腕の骨などは
固定をしておかないとくっつかないまま治らなくなることがあります。(偽関節)
背骨の圧迫骨折の場合は、
背骨が潰れている状態であり、離れることがないので
骨がくっつかなくなる心配は少ないでしょう。
また、骨折の痛みは
・治癒反応による炎症
・骨折部の動揺(骨折した場所が動く)
という事によって生じます。
そのため、圧迫骨折の場合、
骨折部が動揺しにくいので痛みをあまり感じず、
「ただの腰痛だと思ってた」
という人も結構います。
骨折が早く治ると良いのですが、
それを邪魔するものがあるようです。
藤原 達彦, 明田 浩司, 竹上 徳彦, 山田 淳一, 近藤 哲士, 浅沼 由美子, 今西 隆夫, 須藤 隆夫, 湏藤 啓広(2021)
「骨粗鬆症性椎体骨折に合併する終板,椎間板損傷は椎体圧潰進行に影響するか?」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/12/6/12_2021-0614/_pdf/-char/ja
この論文によれば
圧迫骨折の際に椎間板損傷が起こることが多いが、
椎間板損傷が併発した場合に
圧迫骨折の進行が見られる傾向にあり、
圧迫骨折の進行が見られる場合、
骨癒合(骨がくっつくこと)が優位に遅れる」
という事がわかった。
今後もっと大規模な研究で正確性を見る必要があるらしいが、
研究内容と結果として筋が通っているように思う。
1.圧迫骨折の進行が見られる場合、骨癒合が遅れる
骨折がひどくなっているのだから当たり前でしょう。
圧迫骨折が進行する=骨がさらに潰れる
という事。
治りかかっていても、新しく骨折すれば
骨がくっつくまでの期間が伸びるだろう。
2.椎間板の損傷が見られる場合、圧迫骨折が進行する傾向にある
そもそも椎間板は衝撃を吸収するためのものであり、
それが損傷していれば衝撃に対して弱くなると考えられるだろう。
衝撃に対して弱くなるのであれば、
骨粗しょう症によってもろくなっている骨は骨折しやすくなり、
すでに骨折している骨であれば更に崩れることは
想像に難くないし、筋の通った理論と言えると思う。
過剰に安静にする必要は無いが、
骨癒合が終わるまで体に強い衝撃をかけないようにし、
骨折の進行を妨げる必要があるだろう。
自分の体の状態を理解して
適切な対応を心がけよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201