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うみがめ整骨院です。
姿勢の保持には体幹筋力をはじめとした筋力よりも
体の柔性と剛性のバランスが重要である。
足の指で踏ん張る必要は無いが、
足の指が十分に動くということは
バランスをとる上で非常に重要である。
足の指が十分に動くとバランスが崩れたときにも
足の指がバランスを整えるように微調整してくれる。
変に踏ん張りすぎていたり、
足の指が硬くなっているなど指が十分に動かない状態では
バランスがとりにくく、体の至る所を固めてしまい、
疲労や怪我の原因になる。
靴下を履くよりも裸足の方が良いと言われることが多いが、
現代人は靴下を履くことが多く、
様々なタイプの靴下が存在する。
長尾 大樹, 平岩 和美(2019)
「足袋ソックス着用時の足趾把持力および重心動揺の関連性」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/47S1/0/47S1_J-93_2/_pdf/-char/ja
この研究では靴下別に
どの靴下が足の指の力を十分に使うことができて、
バランスをとることに適しているのか
ということを調べている。
この研究によると
足趾把持力(足の指で掴む力)は
裸足>足袋ソックス>普通ソックス>五本指ソックス
の順で筋力を発揮することができたようだ。
五本指ソックスは意外にも指に力が入りにくい。
また、五本指ソックスは履き方によっても
足趾把持力に差が出ることが予想されるので、
その点も検討する必要があるだろう。
重心の左右の動揺性については
普通ソックスの場合に特に見られるようだ。
普通ソックスでは足趾把持力の左右差により、
足趾は磁力の弱い方に体が傾きやすく転倒のリスクになる。
五本指ソックスでは
足の指に二枚ずつ布が挟まることによって足の指が広げられ、
足のアーチが減少する欠点がみられ、
これが足趾把持力に影響を与えるのではないかと
この研究では考察されている。
その点を考えると
足袋ソックスは指が動いて力が入りやすく、
足のアーチも潰れないため
裸足の次に体の安定性が発揮されやすいと考えられる。
転倒のリスク回避を靴下に頼るのではなく、
自身の身体機能の向上が重要であると思うが、
体の安定性を得る一つのアイテムになると思う。
高齢の方は足袋型のソックスを使いつつ
自身の身体機能の向上を目指すようにしよう。
追記(2021.9.8)
靴下に頼るだけでなく、足の指に対するケアも非常に重要。
一般的に足の指の運動と言えば、
・足指ジャンケン
・足指グーパー
・タオルギャザー
(足の指でタオルを手繰り寄せる)
という事が紹介されると思う。
悪いとは言わないが、それだけでは不十分だと考えられる。
どれも主に足の指を縮める、足の指の握力を鍛える
というような動かし方であり、
筋力強化が主眼に置かれていることが多い。
足の指に関わらず、体は伸びているから縮めることができる。
足の指が固く縮こまったままでは
十分に力を入れることもバランスをとる為に
足に偏って体重がかからない様に微調整することも出来ない。
足の指が十分に伸びるようなケアを行う事で
上記のトレーニングの効果は倍増するだろう。
ケアの方法は単純で固い所を細かく確認しながら
足の指を長く伸ばすようなイメージで
軽く引っ張りながらマッサージをすると効果的。
まず片足だけ試してみるのがおススメ。
上手にできていれば立った時に
左右の足の感覚の違いに気付くだろう。
足のケアをすると体の安定感が増し、
きれいな姿勢で動きやすくなることや
体が動かしやすくなることで
リハビリなどへの取り組みも制度が増すだろう。
それを繰り返すうちにケアの精度も上がり、
足が上手く使えるようになってくる。
日々、自分の体をケアするように意識してみよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201