福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ鍼灸整骨院です。
慢性疼痛に悩まされている人が多いですが、
慢性痛についてはわかっていないことが多いです。
痛みというのは主観的なものであるということを考えれば、
検査などで客観的に分析しようとしても難しいことがわかると思います。
同じような検査結果であっても
人によって訴える痛みの強さは違い、
検査場異常が無くても痛みを訴える人がいます。
自分では肩こりを感じていなくてもマッサージを受けると
「肩がガチガチ」「凄くこってる」と言われる人もいれば、
肩こりがひどいと感じているのに
「そんなに肩がこっていませんね」「肩の筋肉が柔らかいですね」
と言われる人もいることを考えるとイメージしやすいかもしれません。
「慢性疼痛の神経炎症を中心とした生物学的基盤」
藤本 晃嗣, 細井 昌子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/62/1/62_62.1_50/_pdf/-char/ja
今回紹介するのは研究ではなく、
研究でわかってきたことをまとめる論文です。
「慢性疼痛には神経炎症が関わっている」
という内容についてまとめられており、
この神経炎症と慢性疼痛の研究が進むと
慢性疼痛についての理解が深まり、
慢性疼痛の予防、改善に役立つかもしれません。
痛みに対して敏感になる中枢感作と神経炎症の関連が
近年明らかになっていることや、
神経炎症によって神経伝達に異常が起こり、
条件反射的に痛みを誘発する学習性疼痛を引き起こすことがあり、
慢性疼痛でも学習性疼痛と考えられる症状が見られる
ということがこの論文に書かれています。
慢性疼痛の全ての原因が神経炎症によるものとは断定できませんが、
神経炎症と慢性疼痛が関連すると考えると心理社会的要因である
抑うつなどの精神状態が慢性疼痛の因子になる事も説明できます。
神経炎症が慢性疼痛の原因になりうると考えると
痛みに対して筋肉を緩める、矯正、手術のような
他人にしてもらう治療・施術だけでなく、
炎症を起こさないような「生活習慣の見直し」「メンタルケア」など
個人での取り組みがより重要になると言えます。
痛みがなかなか良くならない人は
生活習慣の見直しやメンタルケアにも意識を向けてみましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201