福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ鍼灸整骨院です。
スポーツをしたことがある人は
「体が柔らかくないと怪我をしやすい」と聞いたことがあると思います。
実際に体の柔らかさが怪我の防止になるのかを調べた研究があったので
ここで紹介しようと思います。
「身体の柔らかさはスポーツ障害・外傷の発生にどう影響するか?」
相澤 杏莉, 齋 綾乃, 長井 幸美, 堀井 旺歩, 山田 佳奈, 佐々木 誠
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_123/_pdf/-char/ja
結論から言うと
体が硬すぎるのも柔らかすぎるのも怪我のリスクになり、
ちょうどいい硬さが怪我の予防に繋がるようです。
また、コンタクトスポーツ(選手同士が衝突する可能性があるもの)の突発的な怪我や、
非コンタクトスポーツでも転倒、着地の失敗、転落などには
体の柔軟性との関連性は認められなかったようです。
・「怪我をするかどうか」という点での研究だと考えられるので、
怪我の度合いは柔軟性と関連する可能性が考えられ、
その時にも適度な体の柔軟性が怪我の重症度を下げる可能性はあります。
柔軟性は
・筋肉の柔らかさ
・関節の可動域(どのくらい動くか)
の両方を言います。
細かく言うと、色んな条件下での柔軟性を考慮する必要がありますが、
基本的に自分で動かせる範囲(他者の手や自分の手などを使わずに動かせる範囲)
が広いと柔軟性があると考えて良いでしょう。
壁や道具を使うのも無しです。
自分で手を上げる、足を上げるなどの動作でどのくらい
自由に広い範囲を動かせているかが重要です。
柔軟性は高い方が良いですが、
人によっては関節の正常な範囲を超える柔らかさの人もいます。
(肘を伸ばした時に肘が反る、膝を伸ばした時に膝が反るなど)
その場合は、柔軟性が高すぎることによって
かえって怪我をするリスクが高くなります。
また、肩が痛いから肩の柔軟性を高めればいいとは言い切れません。
体は全身を使って動かすので単一の関節の柔軟性の低下が怪我に直結しているわけではなく、
全身が適度な硬さである事が非常に重要です。
野球などで起こる投球障害(肩や肘が痛い)では
股関節の屈曲可動域(膝を曲げて足を上げられる範囲)が狭いと投球障害が起こりやすく、
自力で動かせる股関節の屈曲角度が110°以下だと投球障害が起こりやすく、
それ以上だと投球障害が起こりにくいことが研究で明らかになっています。
また、投球障害が起こりやすい投手の場合でも
股関節の屈曲可動域が125°以上になると投球障害が起こりにくいようです。
全身の柔軟性を高めることは重要であり、怪我の予防に繋がります。
関節が動きすぎる場合は、
筋肉などを鍛えて関節を動きすぎないように固定できるようにする対策が一般的ですが、
体の使い方を効果的にし、関節に負担がかかりすぎないようにする対策が必要です。
その場合も全身との連動性が重要であり、
小手先のテクニックで動きを矯正しようとすると
かえって他の部分を痛める原因になるので注意しましょう。
体の柔軟性を向上させるように心がけてみましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201