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うみがめ鍼灸整骨院です。
腰に痛みが出て病院に行き、ヘルニアと診断され
「ヘルニアだから腰が痛い」と思っている人が多いですが、
ヘルニアと症状が関連しないことは以前から紹介していました。
椎間板ヘルニアによって症状が出ていると考えると説明がつかないことがいくつかあります。
ヘルニアが原因で症状が出ているのであれば、
ヘルニアの度合いが酷くなれば症状は強くなるはずですが、
そうとも限らないようです。
「腰椎椎間板ヘルニアの面積，脊柱管占拠率と臨床所見との関連―L4/5，L5/S高位の比較―」
勢理客 久, 比嘉 勝一郎, 屋良 哲也
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/13/5/13_2021-0054/_pdf/-char/ja
この論文によれば、
・ヘルニアの大きさ
・ヘルニアの突出による脊柱管の占有率
（ヘルニアによって神経の通り道がふさがれている割合）
と症状（痛み、痺れ、歩行機能障害）などにはあまり関連が見られなかった。
それよりも
・BMI
・性別
の方が下肢痛や歩行機能障害に関連した。
もちろんヘルニアによって腰が動かしにくいなどはあるが、
今回の研究では痛みの度合いとヘルニアの大きさには関連性が見られなかった。
この研究だけで断定するのは危険だが、他の論文や
来院された方が手術が必要とされながらも手術をせずに症状が回復した例を
何件も経験していることから考えると
ヘルニアと症状には大きな関係は無いように思う。
ヘルニアになるということは
普段から腰に負荷をかけているということであり、
腰に負荷をかけているのであれば、
ヘルニアの有無にかかわらず腰痛や下肢痛などの症状が出ることが予想される。
膀胱直腸障害など明らかな神経麻痺の症状が出ているのであれば
手術を選択した方が良いだろうが、
そうでなければヘルニアではなく、
腰に負担をかける癖によって症状が出ている可能性が高い。
ヘルニアの場所によって差があるが、
女性の方が下肢痛が強く出やすく、
BMIが高い方が腰痛、歩行障害が起こりやすいようだ。
焦って手術をするよりも
出来る手を打ってから手術を受けるか考えた方が良いと思う。
また、手術をしても腰に負担をかける癖が変わらなければ
一時的に症状が回復しても症状を繰り返す事は目に見えているので
手術で症状が改善したと油断せずに腰の負担がかからないようなケアや
癖を直すように心がけよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201
