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うみがめ鍼灸整骨院です。
O脚は問題視されることが多いが、
実際のところ問題意識がずれているような気がします。
「地域在住女性高齢者におけるO脚の有無と身体機能との関連」
村田 伸, 中野 英樹, 合田 明生, 森 耕平, 菊地 雄貴, 松本 典久, 満丸 望, 阪本 昌志, 村田 潤
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hppt/12/2/12_51/_pdf/-char/ja
この論文によると
「O脚の度合いが高い高齢者の方がO脚ではない高齢者に比べ、
筋力が低下し、バランス感覚も弱く、歩行速度も遅い」
ということがわかっています。
この論文の内容を否定するつもりはありませんし、
O脚の人の方がそうでない人に比べて身体能力が低下していることは
間違いないと思います。
ですが、O脚になったから
・筋力低下
・バランス感覚の低下
・歩行速度の低下
が起こったとは言えないと思います。
まず、O脚になったということは
そもそも「膝関節が正常に動いていない」と考えられます。
関節の変形は病的なものでなければ、生体適合反応と言えます。
生体適合反応とは大雑把に言うと
「体にとって変形した方が都合が良いから変形している」
ということです。
関節が不安定だと関節を変形させることによって
安定性を保とうとします。
関節が不安定になるのは関節自体の問題ではなく、
体の使い方の癖などによって起こります。
関節が不安定な状態では
関節は正常な動きをすることができないばかりか
関節に局所的な負担がかかり変形していきます。
この場合、
関節が正常に動いていないので筋肉も上手く使われないため、
筋肉が使われずに筋肉量が減っていく筋肉と
筋肉が過剰に使われているため硬くなり、筋力低下を起こす筋肉が生まれます。
どちらにせよ力は弱くなりますが、
これは変形したから筋肉が弱くなったのではなく、
変形するような体の状態だと筋肉が弱くなる
と考えられます。
また、関節が不安定ということはバランスをとるのが難しくなります。
バランス感覚が弱くなると
歩行速度が遅くなるのは当たり前です。
歩行時には一瞬片足立ちになるのでバランス感覚が弱くなると
転倒を避けるため足が上がらなくなり、歩幅も狭くなります。
この状態で早く歩くことは難しいので
歩行を改善したければバランス感覚を鍛える必要があります。
このようにO脚によって起こる症状は
関節の不安定性によるものが多く、
関節の不安定性によってO脚になると考えると
関節の不安定性を改善する必要があります。
関節の安定性を改善するには体の使い方の癖を改善しつつ、
バランス感覚を鍛えるようにしましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201