福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ整骨院です。
足の筋力が大事と言われることが多い。
下肢の筋力低下は転倒を始めとした
怪我のリスクになることが多い。
「下肢の筋力」と言っても
単純に「筋肉量が多い」という事とは区別する必要がある。
高齢になるとサルコペニアなどにより筋力が低下するが、
この状態は筋肉がうまく機能しなくなっている状態であり、
筋肉量の多い、少ないは筋力と関連しない。
筋肉が十分に機能しているかどうかは
筋肉が収縮できるかで判断しているようだが、
サルコペニアでは上手く収縮していないことが多い様だ。
その理由として
・筋肉内に脂肪が蓄積し、収縮能力を失う。
(筋肉が霜降り肉になる)
・筋肉の萎縮
(速筋線維の萎縮が特にみられ早い動きができなくなる)
などが挙げられている。
下肢の筋力低下は運動機能だけでなく、
嚥下機能にも関連しているようだ。
貴志 将紀, 日野 斗史和, 石本 泰星, 田村 公之, 赤澤 直紀(2020)
「高齢肺炎患者の嚥下能力には大腿四頭筋の筋内非収縮組織量が関連する:横断研究」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/48/3/48_11978/_pdf/-char/ja
この研究によれば
嚥下障害は全身の筋力低下と関連するが、
特に下肢の筋力低下と関連が強いことがわかっており、
太ももの筋力(筋肉が上手く動かせる割合)と
嚥下障害との関連が明らかになった。
太ももの筋力が弱いほど嚥下障害が重度の人が多い。
別の研究によれば
椅子からの立ち上がり動作の増大が
嚥下能力との改善との関連が認められた
という報告もある。
「足を鍛えれば嚥下も良くなる」
とは断言できる段階ではないが、
今後、下肢のトレーニングが嚥下障害のリハビリに入る可能性が十分にあると思う。
今のところ改善などの効果は確立されていないが、
嚥下障害と下肢の筋力に関連がある事ははっきりしているので
嚥下障害の予防や改善されたらラッキーくらいのつもりで
運動をしてみても良いかもしれない。
若者も十分な運動は必要だが、
高齢になると運動の必要性が高まるように思う。
また、若いうちから運動をしていると
高齢になった時にサルコペニアなどになりにくい
とも言われているので
健康のためにはどの世代も
意識的に運動を取り入れる必要があるだろう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201