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うみがめ整骨院です。
以前から関節の変形しているから痛いとは限らない
と言うことについて解説しているが、
なかなか面白い研究があったので
今回はそれを紹介しようと思う。
服部 貴文, 下 和弘, 丹羽 祐斗, 常盤 雄地, 松原 貴子(2021)
「日本人変形性膝関節症の慢性関節痛と関節変形,中枢感作の関係性」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pain/36/1/36_15/_pdf/-char/ja
この研究で
「膝の変形性関節症の痛みと変形の度合いとの関係がはっきりせず、
中枢感作の影響も示唆されているので
どちらの方が膝の痛みに関連しているか調べたところ
中枢感作の影響の方が強そうだと考えられる」
ということが分かった。
中枢感作
→慢性痛などによくある「痛みを感じる中枢神経が過敏になっている状態」
この研究の面白いところは、
「中枢感作が起こっている場合、膝以外の部分も痛みに対して過敏になっている」
ということ。
この傾向は特に「自覚症状の強い患者」に強く見られる。
変形性関節症などの自覚症状としての痛みがかなり強い場合、
他の部分の神経過敏がより強くなっていると考えられる。
この研究では膝のレントゲン上の変形の度合いよりも
中枢感作の方が痛みに関連するという結論を出しているが、
変形性関節症以外の状態であっても
痛みが強い人は中枢感作が強い可能性が高いように思う。
肉体を物質的、構造的、機械的に考えるのではなく、
全人的に考えることがより重要になるだろう。
変形=手術ではなく、
自分の体を上手く使いこなすという視点も持つようにしよう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201