福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ鍼灸整骨院です。
産後の腰痛がすぐに治る人と長期化する人がいますが、
その違いがどこにあるのか
はっきりしたことはわかっていません。
産後の腰痛と日常生活動作の関連について
調べた研究があるのでそれも参考にしようと思います。
「産後腰痛・骨盤帯痛患者の健康関連QOLに影響を与える患者特性と日常生活動作」
松田 陽子, 対馬 栄輝, 葉 清規, 大石 陽介, 村瀬 正昭
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/13/1/13_2021-0051/_pdf/-char/ja
この研究によると
妊産婦の腰痛・骨盤帯痛は多くの人に起こり、
産後の腰痛になった人のうち
一年以上痛みが持続する人が67%、二年以上持続する人が21.1%
骨盤帯痛では二年以上痛みが持続する人が21%
かなり多くの人が産後の腰痛・骨盤帯痛に
長期間悩まされていると言えるでしょう。
妊産婦は妊娠していない人に比べて
身体的健康度と精神的健康度が低くなるということがわかっており、
腰痛のある妊娠後期の人は腰痛のない妊娠後期の人に比べて
身体能力の低下がある事がわかっています。
産後の人も妊娠・出産によって起こる
体の変化や体力が回復しないうちに育児を始めるため、
身体能力が低下した状態で腰に負担がかかる動作が多く、
腰痛・骨盤帯痛になりやすいと考えられます。
妊産婦の身体的健康度と精神的健康度が
産後の腰痛に関連があるかを調べたところ
身体的健康度では妊産婦の89%が国民の標準値を下回り、
精神的健康度では65%が国民の標準値を下回りました。
妊産婦の人はそうでない人に比べ
身体的にも精神的にも弱っていることが多いと言えるでしょう。
また、産後の腰痛が自然と治る人もいるので
痛みを「そのうち治る」と放置し、
中々治らないから受診したという人も多く
痛みが出てから6か月以上たってから受診する人が多いです。
痛みの発現から治療・施術の開始までの期間が長いと
痛みによる日常生活動作障害や痛みをかばう動作などによって
身体的健康度が低下するため
痛みが長期化しやすいことも考えられます。
妊産婦の腰痛では特に前かがみの姿勢や動作が腰痛の原因になりやすく、
育児によって行う動作のほとんどは腰痛の原因になりえると言えるでしょう。
以上のことを考えると
育児や日常生活動作の姿勢を気を付けることやセルフケアの重要性が増し、
産後の身体的健康度の低下を回復させるために
無理のない範囲で運動を行う事が
産後の腰痛を長期化させないために重要だと考えられます。
姿勢・セルフケア・運動が大事ということは
産後の腰痛であっても必要なことは
産後以外の腰痛と大きく差がありません。
ということは、
産後の痛みが長期化している人は
出産で骨盤がずれたから痛いというのではなく、
日常生活動作などで腰に負担をかけていることが腰痛の原因になっている
ということが言えるでしょう。
産後の痛みを改善するために
姿勢・運動・セルフケアを心がけましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201