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うみがめ鍼灸整骨院です。
「腰痛の改善にはインナーマッスルを鍛えることが必要だ」
ということがよく言われています。
ですが、「本当に必要なのか」という事を考える必要があるでしょう。
確かに慢性腰痛の人はそうでない人に比べ
「インナーマッスルが弱い人が多い」というデータがあります。
ですが、
インナーマッスルの筋力低下によって腰痛が起こったのか
腰痛によってインナーマッスルの筋力低下が起こったのかはわかりません。
腰痛になったら痛みによって
・姿勢が崩れる
・運動不足になる
などの理由からインナーマッスルの筋力低下が起こりやすいです。
また、インナーマッスルの筋力のピークは
女性16歳、男性18歳と言われています。
慢性腰痛は若年層よりも40代以降の方が多いですが、
「慢性腰痛の若年層がそうでない40代よりもインナーマッスルが極端に弱い」
というデータが私が知らないだけで存在している可能性はありますが、
インナーマッスルのピークを考えると
同じような体格、ライフスタイルであっても若年層の方が40代以降に比べて
インナーマッスルが強い可能性が高いでしょう。
以上のことから
「寝たきりになったせいでインナーマッスルが極端に落ち、腰痛になった」
というようなケースを除いて
インナーマッスルを鍛えることが腰痛改善に必須とは言えないと思います。
でもインナーマッスルを鍛えたことで腰痛が改善した
という人もいますよね？
その理由として様々なことが言えますが、
①インナーマッスルの筋力低下が原因で腰痛になった人だった
②トレーニングによって筋肉に柔軟性が出た
③トレーニングによって循環不良が改善した
などが大きな要因になると考えられます。
個人的な経験から言えば
インナーマッスルの筋力低下によって腰痛になっている人は稀であり、
②③の理由によって改善している例が多いでしょう。
以前から紹介しているように
循環不良が起こるとホルモンの働きにより痛みが生じやすくなります。
また、筋肉の柔軟性が改善されると
体を上手く動かす事が出来るので過剰な負担が一部に集中しにくくなり、
体を痛めにくくなります。
インナーマッスルを鍛えるというよりは
インナーマッスルの柔軟性を向上させる必要があるでしょう。
インナーマッスルを鍛えるトレーニングの多くは、
インナーマッスルを固くし、柔軟性を低下させます。
トレーニング後にストレッチなどで筋肉を緩めることや
負荷が強くなりすぎないように自分の体力に合わせて行う必要があります。
インナーマッスルを鍛える電気治療器もありますが、
ものによっては筋肉を緩めながら鍛えることができるので
効果的だと言えるでしょう。
激しい運動をするようなアスリートのような人に必要なインナーマッスルの筋力と
一般的な生活をしている人に必要なインナーマッスルの筋力は違います。
自分のライフスタイルに必要な筋力さえあれば問題はありません。
ライフスタイルに必要な筋力以下になる事は
先ほど紹介した「寝たきり」のような特殊例が多いです。
普通に生活をしている人であれば、
その生活に必要な筋力以下になる事はありません。
また、面白いことに筋力は筋肉の柔軟性と関連し、
筋肉が固くなれば筋力が低下し、
筋肉が柔軟であれば筋力が正常に発揮されます。
そのことを考えても筋肉を鍛えるよりも
柔軟性を回復させることに集中した方が良いでしょう。
腰痛の改善にインナーマッスルのトレーニングは必須ではない
と言いましたが、
インナーマッスルトレーニングは体型の維持に効果があったり、
どんなトレーニングであっても運動をする習慣は
痛みの予防に効果があるとされています。
インナーマッスルトレーニングを行う事は良い面があるので
トレーニングをするのは良いですが、
「腰痛の改善に絶対に必要なものではない」
という事を理解しておきましょう。
自分が運動を行う目的とその効果が合っているのか考えるようにしましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201
