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うみがめ鍼灸整骨院です。
階段の上り下りは危険だと感じている人は多いと思いますが、
実は思っているよりも危険かもしれません。
「階段昇降バランスの診るべき視点」
萬井 太規
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/49/1/49_49-1kikaku_Mani_Hiroki/_pdf/-char/ja
この論文によれば
国内の転倒死亡のうち18％が階段での転倒によるものとされているようです。
確かに平地で転倒した時よりも体にかかる衝撃が強いことは誰でも想像がつくと思います。
そのため、階段で転倒をすると平地で転倒した時よりも
外傷性脳挫傷や股関節の骨折が多いことは納得がいくと思います。
ですが、転倒死亡の内の約2割が階段で起こるというのは驚きではないでしょうか。
階段での転倒事故がすべて家で起こるわけではありませんが、
かなり危険なものが家の中にあると言えます。
ご存知の通り、階段の上りと下りでは必要な能力は違います。
階段を上るときには体を持ち上げるような筋力が必要であり、
階段を降りる時には自分の体重を支えるバランス感覚やブレーキをかけるような筋力が必要になります。
（あくまでも筋力であり、筋肉が少なくても筋力が発揮できれば問題は起こりにくい）
歳をとると筋力が低下するため、
若者に比べ階段を上るために使用する筋力が自分の全力の筋力に近くなります。
要するに高齢になると若者に比べて階段を上るために必要な力の割合が高くなり、
体力的に「余裕がない」状態で階段を上がる必要があります。
そのため、
・手すりなどを補助的に使う
・バランス感覚を養う
・筋力を発揮できるようにする
のいずれかの対策が必要になります。
個人的にはバランス感覚を養うのが重要だと考えています。
その理由としてバランス感覚があれば、
・体が安定するので転倒しにくくなる
・姿勢維持に使っている余計な筋力が減るので体を動かす方に筋力を使える
などが起こるからです。
イメージとしては
全身で同時に使える筋力が100とすると
姿勢維持に使う筋力が80なのか50なのか30なのかで
体を動かすために使える筋力は大きく変わります。
体を安定させないと力を発揮できないので
いかに少ない力で体を安定させるかが非常に重要です。
バランス感覚は養うことができるので
早い段階からバランス感覚を鍛えるようにしておくと良いでしょう。
バランス感覚を鍛え、体を丁寧に使い転倒を防ぎましょう。
うみがめ整骨院
福岡県福津市津屋崎1-12-7-201
