福津市、古賀市、宗像市の口コミNo.1の
うみがめ整骨院です。
気がつけば500回目の投稿です。
今回は慢性腰痛に対する誤解についてです。
腰痛だけではなく、慢性痛全体にも言えることが多いので
一度確認してみましょう。
木原洋美(2019)
{「頑固な腰痛はヘルニア、狭窄のせい」という医師の説明は信用できるか}
(ダイヤモンドオンライン)
https://diamond.jp/articles/-/203176
(参照2021.6.18)
木原洋美(2019)
「手術をしても改善しない腰痛患者があふれている理由」
(ダイヤモンドオンライン)
https://diamond.jp/articles/-/203310
(参照2021.6.18)
木原洋美(2019)
{「慢性腰痛の名医」がMRIを撮らないで治療する理由}
(ダイヤモンドオンライン)
https://diamond.jp/articles/-/206772
(参照2021.6.18)
木原洋美(2019)
{慢性腰痛の名医が勧める、自分でできる簡単「腰痛ケア」}
(ダイヤモンドオンライン)
https://diamond.jp/articles/-/206861
(参照2021.6.18)
慢性痛にお悩みの方は
上の4つは読んでみることをおススメする。
「慢性疼痛治療ガイドライン」(2018)
(厚生労働行政推進調査事業費補助金
慢性の痛み政策研究事業
「慢性の痛み診療・教育の基盤となるシステム構築に関する研究」研究班)
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001054/4/Clinical%20Practice%20Guideline.pdf
(参照2021.6.18)
これらによれば、
・痛みとヘルニア、狭窄の関連性は否定的である
・慢性痛の原因は長期に渡って怪我を繰り返しているか、
社会心理的要因によって治りにくくなっている
・米国内科学会から2017年に出された
「腰痛に対する非侵襲的治療ガイドライン」では
慢性腰痛対しては運動療法やリハビリテーションなどの
非薬物療法(薬を使わない治療)が第一に推奨され、
それでも十分な効果が得られない時に薬物療法が推奨される。
(日本では真っ先に薬を出されることが多いのでは?
そのあたりに「日本では無駄な薬が多い」
「金もうけのための処方」と言われる理由がありそうだ。)
・またOARSI(変形性関節症研究協会インターナショナル)の
「変形性膝関節症ガイドライン」では
変形性膝関節症には薬物療法と非薬物療法の併用が前提とされている
・片頭痛にはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を使用する事を推奨するが、
長期間続けて使用すると薬物使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を
誘発する恐れがあるため注意が必要。
※NSAIDsの代表的な副作用
・消化管潰瘍・腎機能障害・喘息・心血管イベント(心筋梗塞、脳梗塞など)
他にも様々な薬が使用されるが、副作用のないものはないので
自分の体調の変化を医師に報告する必要があるだろう。
・慢性疼痛に社会心理的要因が強く関与し、
慢性疼痛治療に心理的アプローチが強く推奨されている。
・認知行動療法、マインドフルネス、ACTは慢性疼痛治療に対しても有効であり、
十分なデータは揃っていないが強く推奨されている。
・一般的な運動療法は慢性腰痛、慢性頚部痛、変形性関節症に強く推奨される。
(未だに軽んじている風潮が強い)
・一般的でない運動療法モーターコントロールエクササイズ(思った通りに体を動かせる)は強く推奨され、
ヨガ、太極拳、ピラティス、ラジオ体操なども推奨される。
・物理療法(温熱、冷やす、電気、超音波、牽引など)
基本的に効果がほぼないので物理療法のみの治療は推奨されない。
(未だに電気だけの治療を行っている所がある…)
・徒手療法自体の有効性は科学的根拠が足らず、
他の保存療法と比べて特に効果があるわけでもないが
調子が悪くなる人がいるので推奨されない。
(個人の技量によって差が大きく、定量化できないためだと思われる)
・背骨の矯正、関節を動かす事は
運動療法と併用すると治療成績が上がるが、
有害事例もあるので推奨はしない。
(下手なやつだと効果がない)
・マッサージは科学的な根拠はないが短期の症状の改善や
有害事例もあまりないので弱く推奨する。
(毒にならないからしても良いってだけ)
※徒手療法について欧米では症状の状態によって推奨されることがあるが、
徒手療法は慢性痛にならないようにするときの方が有効性が高いそうだ。
・リハビリに認知行動療法と患者教育を行う事は強く推奨される。
自分の痛みとの向き合い方が機能回復や治癒のカギになる。
・コルセット、頚椎カラー、テーピングに効果は無い
(急性期ではデータが変わるが、どちらにせよあまり有効ではない)
・一つの分野ではなく、様々な観点から一人の治療にあたる
集学的リハビリテーションが強く推奨される。
(筋肉や骨などの運動器だけでなく、
内科や心療内科など様々な角度から全人的に行う必要がある)
意外にも慢性疼痛治療ガイドラインには手術に関する記載がない。
個別のガイドラインに記載されているのか、
手術を前提としているのかは定かではないが、
手術以外の選択肢はかなり多そうだ。
また、かなりの部分に心理面の記載があり、
個人の心理状態は治癒に対してかなりの影響を与える。
中村天風氏の
「たとえ体が病んでも、心までは病すまい」
という言葉が胸に響く。
自分の肉体だけでなく、精神状態も整えるように
心がける必要がありそうだ。
まずは他人任せをやめ、積極的に自分と向き合おう。
追記(2021.10.22)
腰痛を始めとした痛みには心理・精神面がかなり関わってくるが、
これは「気持ちの問題」「気にしなければ大丈夫」というような
根性論や精神論ではない。
「心身相関」と言うように、心と体は影響し合っており、
精神的に追い込まれていることが治りにくさに繋がったりもする。
うつ病である事が慢性化の要因になる事は知っている人がいるかもしれない。
この事を単純に考える事は良くない。
うつ病でなくても
痛みによって仕事を休んでいる場合や周りの人に負担をかけている場合、
責任感のある人であれば、「申し訳なさ」「早く治らない不安」「ふがいなさ」などを感じ、
精神的に自分を追いつめてしまうこともある。
精神的に追い詰められると治癒しにくくなるので
周りが変にプレッシャーをかけない事や
自分で変に追い込まないようにする必要がある。
自分の体と向き合う時に
後ろ向きな向き合い方にならないように注意しよう。
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